移住者紹介

現役世代のご夫婦が便利で不自由のない都会暮らしから、なぜ敢えて田舎暮らしにライフチェンジしたのか。その理由と天草での暮らしについて、リアルな声を聞きました。
【プロフィール】
●福島さんご夫婦 ●30代
●Iターン ●2025年8月に移住
●From 東京都 → To 天草
都会暮らしの夫婦が"地方移住"に目を向けたワケとは

Q.移住を考え始めたきっかけを教えてください。
夫:学生時代に海外留学した先で、田舎暮らしを経験したんです。自然に囲まれた生活の心地よさと、ゆったりした時間が自分に合っていて、日本に帰ってきてからもいつか田舎で暮らしたいってずっと思ってました。
妻:私は正直、「移住」って聞いたとき最初はピンと来なかったんです(笑)。都会でずっと育ってきたので、想像がつかなくて…当時の暮らしに特に不満もなかったので、最初は戸惑いのほうが大きかったです。
―そこからどのように話が進んでいったのでしょうか?―
夫:まずは妻に正直に気持ちを伝えました。突然すぎるかなとも思ったんですが、ちゃんと話したかったので。
妻:夫の話を聞いて、これは二人の人生の話だから、と夫婦で真剣に向き合うことにしたんです。何度も話し合いを重ねる中で、少しずつ自分の中にも移住への気持ちが芽生えていきました。
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移住先に九州の地を選択、そして天草との出会い

移住先はどのように決めていったのですか?
夫:まずは二人でじっくり話し合い、最終的に九州地方に的を絞ることにしました。気候や自然環境、市街地からのアクセスなど、いろいろな条件を照らし合わせました。ただ、どの地域がいいのかまでは、なかなか自分たちだけでは決めきれませんでした。
妻:そこで東京にある「ふるさと回帰支援センター」に相談してみることにしたんです。移住に関する情報が豊富で、候補地を絞り込むうえでとても心強い存在でした。相談員さんのアドバイスを参考にしながら、実際にいくつかの地域を2人で周ってみることにしたんです。
― 天草市を訪れたきっかけは?
夫:島暮らしにも興味があって、天草市も訪問先のひとつでした。実際に足を運んでみると、思っていたより市街地にお店もあって、想像していた以上に暮らしやすいイメージがありました。
妻:事前にオンライン移住相談で移住コーディネーターの方とお話したんです。その方自身も関東から移住してきた経験を持っていて、私たちと同じ移住者の視点を持ちながら、地域のリアルな暮らしぶりを丁寧に教えてくれたんです。
仕事も住まいも、絶妙なタイミングで実を結んだ移住準備

― 移住に向けて、お仕事はどのように探されたのですか?
夫:天草市が募集していた「地域おこし協力隊」の林業に応募することにしました。田舎暮らしへの憧れの原点には自然の中で過ごした経験があったので、林業という仕事にも自然と惹かれるものがありました。地域に関わりながら働けるという点も、自分たちが求めていた暮らし方にぴったりだと感じたんです。
― 応募から採用まで、不安はありませんでしたか?
夫:林業は未経験の分野でしたし、採用されるかどうかも分かりませんでした。ただ、天草市での出会いや準備を重ねてきた分、挑戦してみたいという気持ちのほうが強かったです。
― 住まいはどのように探されたのでしょうか?
妻:住まいは「空き家バンク」を利用して探しました。移住を考える中で、空き家バンクの存在を知って、実際にいくつかの物件を見せてもらったんです。地域に根ざした暮らしができる場所を探すには、ぴったりの仕組みだと感じました。
― 仕事も住まいも、順調に決まっていったのですね。
夫:振り返ってみると、天草市での出会いから仕事、住まいまで、すべてが自然な流れでつながっていったように思います。
妻:本当にタイミングがよかったんです。仕事が決まったタイミングと、住まいの候補が見つかったタイミングがうまく重なって。ひとつずつ物事が噛み合っていく感覚があって、天草に移住するんだって実感が湧きました。
天草での新生活、都会とのギャップに驚きながらも

― 天草で暮らし始めて、ギャップはありましたか?
夫:一番大きいのは、やはり初めての林業ですね。想像していた以上に体力を使う仕事で、最初は慣れない作業に戸惑うことも多かったです。ただ、自然の中で汗を流す感覚は、学生時代に感じたものと重なる部分もあって、大変さの中にも充実感があります。
― 奥様は暮らし自体にギャップを感じられたそうですね。
妻:本当にたくさんありました(笑)。まず、移動手段が車が基本になったこと。都会だと電車やバスで済んでいたのが、住まいは市街地ではないので車がないと生活が成り立たないんです。あとは夜の静けさにも驚きました。都会の生活音に慣れていたので、最初は静かすぎて逆に眠れないくらいでした。
― そうした暮らしのギャップに、どう向き合っていますか?
妻:戸惑うことも多いですが、地域の方々が本当に色々と教えてくれるんです。生活の知恵から地域の慣習まで、知らないことばかりの私たちを気にかけてくれて。正直、その支えにすごく助けられています。
夫:地域の方々のあたたかさに触れるたびに、この地域を選んでよかったと感じます。
☝林業での一枚。とてもいい笑顔!
ふたりが描く天草でのこれから。移住を考える方へメッセージ

― これから天草で挑戦したいことはありますか?
夫:地域おこし協力隊として林業に携わっているんですが、もっと林業のことを色々学んでいきたいです。天草の山や森のことを知れば知るほど奥が深くて、まだまだ自分にできることがある気がしています。
妻:ご近所さんに教えてもらいながら、畑に挑戦しているところなんです。まずはワンシーズンしっかりやり切りたいなと思っています。うまく育てられるか不安もありますけど、それも含めて楽しみたいです。
― 移住を考えている方へ、アドバイスをお願いします!
正直に言うと、今でも戸惑うことはありますし、都会との違いに驚くこともまだまだあります。大切なのは地域に寄り添いながら、自分たちらしく生活すること。完璧に馴染もうと気負う必要はなくて、都会では無かった、挨拶だったり、地域行事に参加することで自然と輪が広がると思います。