移住のきっかけ
学生時代から、沖縄の離島や九州の離島に魅了されてきた。
5年ほど前から、九州各地に旅行やキャンプ、友人の引っ越しの手伝いなどで訪れることが多く
温泉、星空、木漏れ日、ヤギ、海、そして九州独特の文化や風習に惹かれていた。
そんな時に大江教会のマリア様を見て、キリシタン文化が残り、天草の恵まれた自然や
人々の温かさに魅了され移住を決意。
以前は大阪の特別支援学校の美術教諭をしていたり、
移住直前には海外へのアーティスト活動の予定も決まっていたが
ちょうど世界的に感染症拡大の時期と重なり、予定していたすべての計画が白紙になってしまった。
そんなことも重なり天草での継続的な生活をスタートさせる。
美術館兼自宅があるのは、天草でも農業の盛んな地域。こういった地域では家と家との距離も遠く
野山や水田の中に静かなプライベート空間がある。
自然とともに作品をつくれる素敵な場所になっている。
元は農業用倉庫だったアトリエ兼作業場
自宅前に広がる田園、野山の風景
中鶴美術館の日常
厚芝さんは絵画はもちろん、舞や歌といった表現方法が多岐にわたるアーティスト。
「人は皆アーティスト」と言い、人は本来、日常からものを生み出し続けており
様々な特性を活かし太古から表現活動を楽しんできた。
ただ、それを誰かに押し付けるわけでもなく、リラックスし自分らしい自己表現ができるように接し、
気付けばこちらも笑顔になってしまっていた。
天草の自然の力も相まって、とても素敵な空間が中鶴美術館にはあった。
また、普段は近所のイチゴ農園さんで、ビニールハウスの管理や収穫など、生産のお手伝いをし
仕事の合間のお茶休憩を楽しんだり、草木染めや、季節の催しを自宅で開催したりなど
地域の内外の人々と触れ合う機会が増え、それが自然と自身の表現方法の幅を広げているという。
愛猫のラヴちゃん、ラヴちゃんに恋した野良猫のピースくんも時々遊びにきて2匹との共同生活に
猫たちが田んぼの中で遊ぶ日常もとても大切な時間だとおっしゃっていた。
ラヴちゃんと厚芝さん
作品
天井を抜いた開放感のある部屋
以前土間であったスペース
今後の目標
アートをメインに地域の人々とのつながりをより強く、継続的に持っていき
それが結果的に、地域の力になってくれれば良いなと語る厚芝さん。
人とのつながりが、作品や喜びを生み、その作品や喜びが、人を呼ぶサイクルが生まれていた。
中鶴美術館
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